2016年10月7日金曜日

田母神裁判傍聴記 2

法廷に入ると既に傍聴席から向かって右に検事側2名(男女)、左に弁護側6名(前列4名、後列の二人は多分弁護側)が向かい合う形。
前の判事席に3名(真ん中男性の裁判長、左右に判事が一人づつ、男女)がならんでした。
中央の椅子に前を向いて一人座っている。今日の証人であった。そこに田母神さんが入ってきて、弁護団の前の席に座った。

この日は会計責任者の鈴木新さんへの証人尋問である。この人はすでに公職選挙法違反で執行猶予付きの有罪判決を受けている。
最初に検事からいくつか質問があって、そのあと弁護人からの質問に移った。
主任弁護人はずいぶん太った人で顔もややコワモテ、全体の印象は紳士風とはいいがたいが、しゃべりだすとさすが弁護士で、理詰めにその時の状況を聞き出していく。

質問は2014年2月9日の選挙の後に田母神さん、選対本部長の水島さん、事務局長の島本さん、会計責任者の鈴木さん(証人)が、どう打ち合わせをして、意思決定して、お金が配られたのかを確認する、ということである。
しかし、一度聞いたことについても、「記憶で言っているか、後からつじつまを合せているのか?」というような揺さぶりをかけるので、なかなか話は進まない。
弁護士も体力勝負の所があると思った。

これまでの公判でどんな話があったのかよくわからないので、全体像が見えないが、今回は水島さんの了解が取れたのかどうか、という部分に時間が費やされた。鈴木氏は自分は納得していると思っていた、というようなことを何度も話していた。
しかし、これは田母神さんの問題とは直接関係ないので、外堀を埋める作業なのだろう。

今回の裁判で一番問題なのは、島本さんという事務局長だ。この人が「配ろう」と言い出したわけだが、秘書暦20年のベテランである。なぜそんな自殺行為ともいうべきことを始めたのか?
しかもいまだに黙秘を続けているという。次回証人喚問予定だそうだが、法廷でも黙秘をするのか。

事件の全貌と背景はまだわからない。
終わったのは12時近くになっていた。法廷の中は本当に暑かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿