8月15日(月)に誘われてある会の靖国神社参拝にご一緒した。
終戦記念日に靖国神社に参るのは2度目だが、昇殿参拝は15日は初めてである。
この会は例年この日に参拝しているそうで、時間も拝殿に登っている間に12時を迎えるというちょっと特別なスケジュールである。
12時前になると、ラジオが流れて全国戦没者追悼式の様子が聞こえてくる。12時の黙祷にあわせて拝殿でも皆で黙とうをささげ、天皇陛下のお言葉をお聞きした。ラジオが終わると相撲甚句の披露があった。
そのあと、渡り廊下を歩いて本殿に上がり、整列してお祓いを受け、代表者の方が玉ぐしをささげた。この日はいつもより涼しく、静かな印象だったが、厳粛な気分になったひと時である。
靖国神社にお参りすることは、私も毎年夏に参っているわけでもないし、個人個人の気持ちでやればいいことだと思っている。しかし、国の責任者になっている人たちや過去の戦争にかかわりのあった組織(例えば新聞社)のトップなどは、必ず行くべきであろうと考えている。もちろん公人としてである。
靖国に祀られている御霊は、皆が見事な戦死を遂げた人ではない。本当は逃げたかったが逃げられなかった人もいただろう。下手な作戦で部下を大勢死なせた指揮官もいただろう。しかし共通していることは、彼らに国が戦えと命じたこと、そして死んだら靖国に祀ると約束したことである。これは厳然たる事実なのだ。その約束を果たさねばならないし、戦争にかかわった組織のトップは過去のその組織の行いに思いを致さねばならない。それが組織を預かる者の務めだと思う。
こう考えれば、先の戦争を最も強力に推進した朝日新聞などは、少なくとも役員全員が参拝するのが当然である。もちろん、誰が祀られているから行かないとか、公人ではなく、とかいう議論が見当外れであることは明らかだ。また、別の慰霊施設、などという話も本末を忘れている。主役は祀られている御霊であり、御霊と国との約束なのである。
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